『フロートアジング』って何となくイメージはついているが、難しそうっと思っている方も多いと思います。
結局のところ、イマイチセッティングやアクション、フロートの種類の使い分けもわからず、フロートアジングを始めれていない方もいらっしゃるかと。
アジングをより楽しんでほしいので、フロートアジングの解説を、記事にまとめてみました。
また、フロートがラインに絡むトラブルの解決法を知りたい方にも、この記事はおすすめです。

フロートアジングのシステム/タックルは?
アクションは?
様々な種類のフロートはどう使い分けるの?
フロートがラインに絡むトラブルの解決法は?
フロートアジングのメリット/デメリットは?
この記事で紹介したいポイントは、
- Fシステムと三又サルカンシステムの詳細とタックルセッティングを図解付きで紹介。
- アクションは、テンションフォール、ドリフトをメインに、その他アクションも紹介。
- 状況に応じた、シャローフリーク各種の使い方を解説。
- “三又サルカンシステム”でフロートのライン絡みのトラブルは軽減できる。
- メリットは、沖のポイントをスローにアプローチできる。デメリットは、フロートが潮流を受け過ぎる場合があり、狙いたいポイントへアプローチできない等々、その他メリット/デメリットも紹介。
\フロートアジング釣行はこちら/






フロートアジングとは?


フロート(ウキ)を使用したアジングです。
リーダーの余り糸に、フロートを付ける簡単なシステム(Fシステム)が、主流となっています。
ジグ単では届かない沖のポイントを狙える、遠浅のポイントをスローに誘える、またキャロ/スプリットよりも、スローに誘う事ができます。
アクションも、通常のジグ単とほぼ同じで『リトリーブ』『アクションフォール』『ドリフト』を主に使用しています。
\過去の上記アクションの記事はこちら/






フロートの種類を変更または、ジグヘッドのウェイトを変更する事によってフロートが浮いたまま、沈めていくようなアクションもできるようになります。
※ワームのウェイトも考慮が必要。
フロートの紹介
シャローフリーク タイプF(フローティング)


タイプ | 重量 (g) | 残浮力 (g) | 商品コード |
---|---|---|---|
F (フローティング) | 7.5g | 0.3g | 25011 |
F (フローティング) | 10.5g | 0.6g | 25012 |
F (フローティング) | 15.0g | 0.8g | 25013 |
浮力があるタイプのフロートになります。
重量の差は、重くする程キャスト時の飛距離が伸びるとメーカー発表されています。
体感的には、飛距離:7.5g<<10.5g<15.0gだと思っています。
基本的に10.5gを使用する事が多いです。
また、重量が大きくなるとフロートのシルエットも大きくなります。
潮の流れが速い場合は、より潮受けしやすくなるので、フロートが流れやすくなると同時にジグヘッドが流されやすくなる事も。
残浮力は、ジグヘッドのウェイトを調整すると、沈んだり浮いたりする重量の基準を、示しています。
例えば、10.5gシャローフリークF(残浮力0.6g)を装着している場合、
ジグヘッドを1.3gにすると、1.3g-残浮力(0.6g)=0.7gの沈下速度でリグがフォールしていく。
※フロートとジグヘッドが同調してフォールするイメージです。
ジグヘッドを0.3gにすると、0.3g-残浮力(0.6g)=-0.3gなので沈まず、フロートが浮く。
※ジグヘッドはリーダーの長さによって、沈むレンジが変わる。
※ワームのウェイトも考慮が必要。
このフロートはジグヘッドのウェイトを変更する事によって、浮いたままの状態で表層付近をアプローチしたり、沈める場合は沈下速度を変更できます。
Fタイプは、潮流が緩い時に使うと良いでしょう!
理由は、スローにフォールとドリフトする為、アプローチできる範囲を、ゆっくり誘う事が出来ます。
スローなアプローチでないと、魚のバイトが得られない状況には、持ってこいです。
シャローフリーク タイプD(ダイブ)


タイプ | 重量 (g) | 残浮力 (g) | 商品コード |
---|---|---|---|
D(ダイビング) | 8.1g | -0.3g | 25014 |
D(ダイビング) | 11.7g | -0.6g | 25015 |
D(ダイビング) | 16.6g | -0.8g | 25016 |
浮力が無いタイプのフロートになります。
重量の差は、重くする程キャスト時の飛距離が伸びるとメーカー発表されています。
体感的には、飛距離:8.1g<<11.7g<16.6gだと思っています。
基本的に11.7gを使用する事が多いです。
また、重量が大きくなるとフロートのシルエットも大きくなるので、潮の流れが速い場合はより潮受けしやすくなるので、フロートが流れやすくなると同時にジグヘッドが流されやすくなる事も。
残浮力は、ジグヘッドの重量を調整しなくても、沈む重量を示しています。
例えば、11.7gシャローフリークD(残浮力-0.6g)を装着している場合、
ジグヘッドを0.3gにすると、0.3g-残浮力(-0.6g)=0.9gの沈下速度でリグがフォールしていく
ジグヘッドを1.3gにすると、1.3g-残浮力(-0.6g)=1.9gの沈下速度でリグがフォールしていく
※フロートとジグヘッドが同調してフォールするイメージです。
※ワームのウェイトも考慮が必要。
ジグヘッドを調整して、フォールスピードを調整する事ができます。
Dタイプは潮流が速い時に、使うと良いでしょう。
理由は、ジグヘッドの姿勢が安定しやすいからです。
キャロやスプリットを使用する場合、極端にジグヘッド側を軽量(〜0.4g)にすると、リグの姿勢が安定せず、魚がバイト出ずらい事を経験しました。
その際に、ジグヘッド側を重め(1.0g〜)に変更してみると、潮流にリグが馴染み、姿勢が安定し、魚のバイトを得られた事がありました。
シャローフリーク エクスパンダ F/D


タイプ | 重量 (g) | 残浮力 (g) | 本体 希望価格 | 商品コード |
---|---|---|---|---|
F (フローティング) | 17.8g | 0.6g | ¥680 | 25017 |
D (ダイビング) | 19.0g | -0.6g | ¥800 | 25018 |
沖のポイントをもっと遠投したい時に活躍するのがこのエクスパンダ。
更に、シャローフリークFタイプ/Dタイプよりも細身なフロートなので潮流が速いポイントでも活躍します。
体感的にも、かなり飛距離が出せる事に最初は驚きました!
フローティングとダイブの2種類ありますが、使い方は通常のシャローフリークと変わりません。
自作フロート


こちらは釣り仲間から以前、頂いたフロートになります。
スーパーボール/ステン棒/サルカンで作ることができます。
上記のパーツは、Amazon等のネットショップで購入可能です。
フロートセッティング
メーカー推奨セッティング:Fシステム


PEとリーダーの結束部のリーダーの余り糸に、フロートを直結するセッティングになります。
『Fシステム』はロッド~リーダーの余り糸にフロート~リーダーからリグを横からみると、アルファベットの『F』に見えるところから命名したそう。


余分な道具も必要なく、安易に取り付け可能と、その手軽さも魅力。
ただし、リーダーの余り糸を長くしすぎると、PEまたはリーダーにフロートが絡んでしまいます。
ねこねこセッティング 三又サルカンシステム


色々と試してみましたが、結局釣り仲間から教えてもらった、セッティングに落ち着きました。
ジグヘッド ▶︎リーダー1.0〜1.25号▶︎三又サルカンリーダー2号▶︎ PE0.6号
このセッティングにしています。
Fシステムではフロートだけキャスト切れしたり、フロートがメインラインに絡んだりとトラブルがありました。
しかし、ねこねこのセッティングでは、そういったトラブルが改善されました。
沖のポイントにキャストし、トラブル(キャスト切れ/フロートとラインの絡み)が発生してしまった場合、ライン回収するのに時間がかかります。
トラブルレスになる事によって、手返しも良くなりストレスもなくなりました。
フロートの脱着と交換を容易に出来る仕様にするために三又サルカンにスナップを付けています。


余り糸に直結する場合は、フロートの交換に再度余り糸とフロートを直結する手間があります。
その点、スナップ+フロートにすると、フロートの脱着が容易になります。
ただし、三又サルカン+スナップの重量(約0.4g)も加わるので、フロートの残浮力の調整時はこのウェイトも考慮する必要があります。
メリット/デメリット
ここからはフロートのメリット/デメリットを紹介します。
あくまでも、ねこねこの主観ですのでご参考程度に。
メリット
沖のポイントまで遠投できる
ジグ単では届かない沖のポイントを、攻める事ができます。
ジグ単で攻めていたポイントも、実は沖のポイントにアジがいるかもしれません。
また、広範囲に探れるのも良いところ。
シャローなポイントをスローに探る事ができる
キャロやスプリットの場合はある程度水深が無いと、ボトムまですぐに着底してしまいます。
その点、フロートはスローにフォールする調整が容易なので扱い易いです。
特にシャローなポイントでは、フロートの方がリトリーブ/フォールもスローに出来ると思います。
スローに誘う事ができる
キャロやスプリットとは違い、フロート自体に浮力があるまた潮受けが良いので、沖のポイントでも残浮力を調整するとスローに探る事ができます。
この事は、スローなアクションでしかアジのバイトが得られない状況時に有効になります。
逆に残浮力を調整し、早く沈める事も可能。
ドリフトし易い
フロート自体、シルエットが大きいので潮の流れを受け易い印象があります。
潮の流れの強さによっては、ドリフトし易く、アプローチも繊細に出来るイメージです。
デメリット
フロート自体重量がある為、ジグ単用のロッドでは代用できない
今回紹介している『シャローフリーク』『シャローフリークエクスパンダ』は遠投に特化している為、ウェイトが7.5g〜19.0gとジグ単用のロッドではキャスト自体、困難になります。
その為、エギングロッドを代用または専用のロッドを使用する必要があります。
ジグ単用のロッドで少し遠投したい場合は、『シャローフリークプチ』『フォローショット』を使用すると良いです。
2.5g程のジグ単でもフォールスピードをよりスローにする事も可能です。
ドリフトも◎。
潮流の流れが強いポイントではフロートが流れを受けすぎる
フロートのシルエットが大きい分、潮流の流れを受け易くなる事も。
アジがいるであろうポイントを、アプローチできない事は釣れる確率を低下してしまいます。
その場合は、シルエットが細身のキャロ/スプリットを使用すると良いと思います。
アジがいるポイントが深場の場合、手返しが悪くなる
スローに誘えるメリットが、深場のポイントの場合はデメリットになる事も。
水深15m以上のボトム付近でアジが釣れている場合は、手返しを良くする為に重めのジグヘッド/キャロ/スプリットを使用するとより速くボトムまで送り込めます。
さいごに
今回は『フロートアジング』について、解説しました。
沖にアジが溜まっているポイントで、フロートアジングを試してみてください!
皆さまのアジングがより楽しくなる事を祈っています♪
ではまた!



フロートアジングも楽しい!
是非お試しをー
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